あの頃は僕にも超能力があったんだ
The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜
- 作者: 乙一,荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/26
- メディア: 単行本
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五年間、この小説のことばかりかんがえていた。
(中略)
ジェイブックスで作家デビューしたのは、この仕事をするためなのだ、という充実があった。そもそも、第四部が小説化されずに残っていたのは幸運だった。十代の頃、僕が『ジョジョ』の小説を書かせてもらえるのなら第四部がいいな、とぼんやり夢想していた。夢がかなった、と言っていい。
(あとがきより)
作者は筋金入りのジョジョファンで、それは作品の端々からも伝わってくる。そしてこのあとがきを読んだ時、「自分と同じだ」と思った。僕も小学生の頃にジョジョと出会い、それからずっと2次創作の物語を妄想していた。AA作品を作って投稿したりもした。GURPS-ジョジョを考えてみたこともあった。あんな独特の雰囲気を持った、知略に富んだ異能力バトルゲームを作ってみたいといつも考えていた。僕の想像力のルーツはジョジョにある。
作者の乙一氏は、小説という形で自分の中のジョジョを体現した。彼の小説は僕に少年の頃のあの思いを再び呼び起こさせてくれた。僕も自分の中のジョジョを形にしたい。それはきっとジョジョという形では作れないと思うけれども、それでもいつか必ず。